医療保険の種類でも解説されていますが、この「支払限度日数」が医療保険を選ぶ上で、最も重要な項目の一つです。近年、入院日数は短縮化の傾向があります。それに伴って、以前の医療保険は120日型が一般的でしたが、最近の主流は60日型となっています。ただ60日型で、180日以内に同じ病気で再入院した場合、最初の入院日数に通算されてカウントされ給付金の支払いが打ち切られる可能性があります。
入院日数の短縮化により入院リスクに備えることも大事ですが、長期の入院リスクの方が重要と考えます。短期の入院であれば、貯蓄を取り崩すことにより家計を圧迫することは少ないですが、長期に亘って入院した結果、所得が減少して、家計を大幅に圧迫して生活が困窮する可能性もあるのです。
医療保険の保険期間(保障が続く期間)にも一定期間の定期タイプと、一生涯を保障する終身タイプがあり最近は一生涯を保障する終身タイプがよく選ばれています。
終身タイプの場合、保険料の払込期間も終身払込タイプと60歳とか65歳などで支払が完了する短期払込タイプがありますが、加入する際に選択することができます。
短期の入院は家計に与える影響は比較的少ないものの、せっかく医療保険に入っているのだから、2~3日の入院でも給付を受けたいものです。以前の医療保険は4日間の免責(最初の4日間は支払われない)があったり、8日以上入院しなければ支払われないのが普通でしたが、今の医療保険は1泊2日または日帰り入院でも支払の対象になるものがほとんどですから、新たに加入する場合は、あまり気にする必要はありません。
退院特約 | ○日以上の入院後の退院時に支払われるものが多い。 |
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通院特約 |
退院後にその病気・怪我の治療で通院した場合に給付金が支払われます。 特約の事。通常、退院後の通院に対して支払われます。 |
生活習慣病特約 |
退院後にその病気・怪我の治療で通院した場合に給付金が支払われます。 特約の事。通常、退院後の通院に対して支払われます。 |
生活習慣病特約 成人病特約 |
ガン、糖尿病、心疾患、高血圧性疾患、脳血管疾患などの5大生活習慣病や腎疾患・肝疾患を加えた7大生活習慣病の場合に、入院給付金が上乗せされる場合が多く、また、支払限度日数を長くする会社もあります。 |
がん特約 | ガンで入院した場合に、入院給付金が上乗せされるものや、給付日数が無制限になるものがあります。 |
女性疾病特約 | 女性特有の病気(乳がん・子宮がん・子宮筋腫・卵巣嚢腫・流産など)で入院した場合に、入院給付金が上乗せされます。 |
三大病特約 | 3大疾病(ガン・脳卒中・心筋梗塞)で所定の状態になったときに50万円とか100万円の一時金が支払われます。 |
長期入院特約 | 主契約の1入院の支払限度日数を超えた場合に支払われます。 |
保険料免除特約 | 三大成人病・一定の要介護・一定の身体障害の場合などに保険料の払込が免除となります。 |
先進医療特約 | 公的医療保険制度の対象外で、厚生労働大臣が認可する先進医療にあたる治療を受けたときに、給付金が支払われる特約のこと。かかった費用が契約限度額以内で支払われる事が一般的です。 |
※詳細は各保険会社の各商品「パンフレット」「契約概要」「注意喚起情報」「ご契約のしおり・約款」にてご確認ください。
必要保障額とは、一家の大黒柱である方に万一のことが起きた場合、残されたご家族の生活資金や子どもの教育・結婚資金などの必要となる資金の合計額から、公的年金や預貯金などで準備されている資金の合計額を差し引いた金額です。
生命保険に加入するときには、この必要保障額を計算して、無理・無駄のない保障額で加入しましょう。
現在(30歳時) | 10年後(40歳時) | 20年後(50歳時) | |
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1 必要資金の合計額 |
250万円×30年間=7,500万円 | 250万円×20年間=5,000万円 | 250万円×10年間=2,500万円 |
2 準備されている資金の合計額 |
500万円 | 700万円 | 1,500万円 |
3 必要保障額 |
7,000万円 | 4,300万円 | 1,000万円 |
※上記表は年間の必要資金を250万円と仮に設定し、必要保障額が年々下がっていくことをイメージしていただくため表示しております。
実際には、個々人で必要保障額は異なります。
この仕組みを理解したうえで、
現在ご加入の保険内容を見直してみてはいかがでしょうか?